どどP的【仕事と政治】そうだ!撮休は選挙へ行こう!

どうもどうも。どどPです!

さて

仕事と政治

労働する時間と未来を考える時間。に対しての僕の認識


まずは昔話から

鬼軍曹・Iさんとの出会い

「仕事が忙しくても選挙だけはちゃんといけ。国民の義務、大人の義務」


まだ仕事を始めて間もない頃、現場移動中の車内での会話だった。

僕は仕事が忙しくて選挙に行ってないと言って、この技師さんに怒られたのが

今でも心に残っている。

この技師さんには他にも「お前は顔も頭も悪いしマイク振るのも下手くそだけど『素直なところ』が良い所だ」と言われ。今でもそれを信じて生きている。

その会社ではしばらく仕事はしていないし、殴られたり安いギャラで使われたりとあまり良い思い出はないがその時に得た経験や言われた言葉は今でも僕の心に残っているし今の僕の根幹を作っている部分はあると思う。感謝しています。

ありがとうございます。


早速脱線してしまった。話を戻そう


もっと政治に関心を持とう!と思った僕。とはいえだ

そもそも朝から晩まで仕事をして選挙のことなんて考える時間がない。


具体的例

撮影隊の朝は早い

朝630くらいに新宿(もしくは撮影所)に集合

撮影。移動。撮影

なんやかんや21時に撮影終了。

新宿or渋谷(もしくは撮影所)で22時に解散。


家に着くのは23時を過ぎることも。もちろん早く帰れる日もあれば、遅く始まる日もある。しかしどんな長時間働こうが1日の労働として換算される。

帰っても寝るだけ、これではとてもじゃないが何か考えるなんてのは土台無理だ。


せいぜい撮影が休みの日(業界用語:撮休)の日に(しかも大体週一)投票間近で配られる選挙新聞に目を通し、なんとなくこの人が言ったことには賛同できるな、この党ならいいかな。とろくすっぽ調べす決めて投票するくらいだ。(その人が過去、どんな活動をしてきたか等を調べて吟味する時間も体力もなかった。休みの日はとにかく寝たい。)


おぉ、まごうことなきブルーワーカーではないか


朝から晩まで肉体労働、馬車馬のように働いて帰ったら寝るだけ。睡眠時間6時間も無く日が昇る前に起きてまた家を出て行く。


こんなんじゃ自分の将来も、人生のことも考える時間なんてありゃしませんわ!っていうか彼女もできねぇわ!

(僕はいたけどね)



そんなジーザスな毎日を送る20代、ある日

仕事が早く終わって早く帰れる!となった時。時間があり過ぎて何をしたらいいかわからない。こんなことを経験したことはないだろうか


これって異常じゃない!!?

俺って仕事以外なんもないの?


夕日が沈む目黒川がとても印象的だった。

黄金色に輝く水面を見つめて僕は思った。僕の人生ってなんだっけ?ふと自分の人生がとても貧しいものに感じた瞬間でした。


要領が良い人はそんなことないんでしょうけどね。


終業時間に甘く、始業時間に厳しい

上の具体例のとおり撮影は朝早く、夜遅く。

それも終わりの時間は決まってなかったりする。

(役者の出し時間やロケ地の撤収時間などでスケジュールが決まってる場合はある)

そういうロケが続いてくると下っ端の子なんかは遅刻したりしてくる。

それはそのはず、まだ仕事に慣れてない子は力の抜きどころもわからないから常に気を張ってるし、失敗すれば怒られる。若さゆえの体力を差し引きしても彼ら、彼女らの疲労、消耗、ストレスは計り知れない。

僕は遅刻してきた後輩に怒れない。だって筋が通ってないのは業界の暗黙のルールだから。むしろ褒める。

おまえは正常な人間だ!


下々の者は書かれたスケジュールに従うしかない。

業界の暗黙の伝統というかなんというか、遅刻した人間はその部署にジュースやら焼肉やら奢らなければいけない文化がある。

遅刻魔である僕は何度となくその洗礼?をうけてきた。

しかしスケジュールを切っているチーフ助監督が渋滞で1時間遅刻してきた時は誰もなにも言わなかった。なんじゃそりゃ

仮に自分の家族がそんな状況で働いているのを見たら、どう考えてもその職場やばくない?って思う。自分の娘がいたら絶対進めない(娘いないけど)



まぁ、でも遅刻は気をつけよう。

遅刻、ダメ、絶対 (プライベートではって意味)

これは本当に個々の認識や価値観があると思います。

あくまで僕の考えです。

ただ、辞めて行く若い子のよく聞く理由に「朝が早いから」というのを聞くこともちらほら。その言葉の裏には「寝る時間がなくてハードすぎます」という意味が込められている。そんな状況でモンスター上司にあたってしまった日にはそりゃ辞めてまうわ!となるのも頷ける。


それはそいつがこの業界に向いてなかっただけだよ。と切り捨てるのは簡単だ。

しかしそうやって適応できる人間だけ残ればいいという考え方でいのだろうか?それはあまりにも許容が狭い。もうちょっと受け皿広くとっていいんじゃない?


芸術とは多種多様あって良くてマスなものも、マイノリティなものも等しく貴重なものなら、それに従事する人間、その担い手になる若者を大事にしてもいいんじゃない?

なんて思ってるわけです。


前置きが長くなってしまった。


そんな現場での経験もあり、今回の作品では労働時間にたいして明確に契約を取り交わし撮影に臨む。という試みをしてみることにした。

自分たちでハンドリングできる予算、規模だからできることかもしれないがやってみる価値はある。めちゃくちゃで契約書の意味をなしているかは怪しい所なのだが

1日の就業時間を8時間として、休憩を最低60分、翌日の始業時間まで10時間開けることとする。仮に就業時間を超過した場合は別途、報酬を払うこととする(報酬の日割りの時給計算)



仕事が早く終われば早く家に帰れる。翌日の準備や計画えお考える時間もできる。酒を飲むためだけで無く、クオリティをあげるためより生産的な仕事に繋がるのではないか。と期待している。

そのためにリハーサルを重ね、各部とコミュニケーションを密にし、準備の時間に重きを置いている。

そんな実験的な試みである。



いまの状況

現在、世界的な混乱にあります。

こういう時に政治をないがしろにしたツケがまわってきてる。と僕個人は思っていて、でもこんな事態が起きても結局また選挙があっても同じ結果になるんじゃないかと思ってしまう。

なにかが起きた時に騒いでもその時にはもう遅くて(といっても騒ぐ意味がないとは思わない。

声をあげて意思を表明しないと益々状況は悪化する)もっと前段階から政治や行政に関心を持って接していかなければならないのではないか。と考えます。

自分や家族、子供の明日の未来を考える。それはイコール政治を考える。

ということに繋がって行くのではなかろうか


百々

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百々保之