『エピローグ』の撮影について。②

②【撮影】

シナリオもなく、僕のいい加減なメモアイデアだけで、撮影前日に金山君(カメラマン)に来てもらい、

「こんな風にいきたいんだよね」と話し合いました。

金山君は僕よりずっと年下だけど、すごく大人で「はいはい、良いですね」「ちょっとカメラ動かしても良いですか」と、たくさんアイデアをくれる人で、

やりたいことのために美学校の撮影講師・山田さんにレンズを借りてくれたり、仕事上の知人から簡易レールを借りてくれる算段をつけてくれたりと、

1〜10までなんでもやってくれたのでした。


カメラのことはよく知りませんが、使用したのはSRという16mmのフィルムカメラだったと思います。


出演をお願いしたのは、同い年の畠山君の作品に出演していた

長部努さん、日高七海さん、それと僕の友人・寺倉森太郎君の三人です。

(※ちなみに本編の中でクーラーのスイッチを点けた後、風で揺れているポスターは、日高さん主演&畠山君監督の短編『Wonderful Deli!』です。)

僕は初めて(極めて簡易ですが)特殊メイクをやってみたり、風呂場にトマトジュースをぶちまけてみたり、銃の煙を作ってみたりでバタバタでしたが、

撮影は実質カメラマン金山君のみ。

ものすごく大変だったと思います・・・。本当に感謝です。

僕は自分のモノクロフィルムだけのはずが、どういう経緯だったかは忘れましたが、「どうせ撮影しないだろうから」と他の人のカラーフィルム1巻を使いきり、

「ふう、なんとか終わった」と機材返却後に皆で一杯飲んだのでした。

その時は、その後のことは考えていませんでした。

(③の【フィルム現像】に続く)

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百々保之